◇◆◇ 20代 男性 会社員 ◇◆◇
慢性前立腺炎、排尿時痛、会陰部違和感
2ヶ月前より発症し、薬剤の投与を受けるが改善されず、鍼灸治療のため来院。
1回目の治療で、治療後3日間は痛みがでなかった。 治療を受ける前は、1日1回は痛みがでていた。 数回の治療で、痛み、違和感のレベルはかなり下がる。症状がでない日も多くなる。
週1回の鍼灸治療を15回、自宅でのお灸を毎日。
治療を続けていくうちに、痛み、違和感のレベルもほぼなくなり、
一旦終了とする。
一ヶ月後、再発症する。
再び治療の開始となるが、今回は2週間に1度の治療を14回続ける。および自宅でのお灸。
痛み、違和感が気にならない日が多くなる。
治療期間中は、痛みがでても以前のよう重くならず
軽度にでるとのこと。
また、薬剤の服用も本人の判断で止めている。
全部の期間をいれると、1年程かかったが、治療を重ねる度に症状が軽減することが、治療の継続につながったものと見られる。
また当人が自宅での、お灸を多用したことが、炎症消失に著効を奏したと考えられる。
一般的に急性症では安静と化学療法が有効であるが、慢性症では原因が多様であり、消炎薬、抗生剤、抗菌薬、漢方薬などの投薬、前立腺マッサージ、温熱療法などが施行されるが、寛解や再発を繰り返すこともあり、長期化することも多い。
症状を誘発しやすい状況(長時間の座位など)を避け、ストレスをためないなどの工夫も大切である。