< 原 因 >
体質的、ストレス、過労、不眠などでの生活リズムの乱れ。女性ではホルモン分泌の不規則など。
自律神経失調症の患者の多くは、日常生活のストレスに原因があることが多いといわれている。
< 症 状 >
めまい、フラツキ、動機、息切れ、倦怠感、疲れやすい、食欲不振など。
多くの場合、症状に不安を持ち、精神的に不安、抑うつ、緊張などをともない人間不信、情緒不安、イライラなど精神的症状があらわれる。
< 鍼 治 療 で の 効 果 >
鍼灸は不定愁訴(検査をしても原因がわからない状態)に効果があり、自律神経症状もその一つです。
自律神経は自分でコントロールできないことから、鍼灸をもちいて症状に合わせて治療し心身の安定をはかります。
現在、精神科医や心理療法と同時に鍼灸治療を受けられている方もおられ効果的に回復されている方もいらっしゃいます。
◇◆◇ 40代 女性 ◇◆◇
【 主 訴 】
自律神経失調症、うつ病(軽度)、肩こり(手のしびれ)
【 症 状 】
一年前ほど前から、イライラ、睡眠障害、気分の激しい落ち込みがあり心療内科に通院していた。
【 治 療 】
自律神経失調症は、交感・副交感神経のバランスがうまくとれず、身体のバランスをくずしてしまうことが原因である。
東洋医学的診断(脈診)から、適宜ツボを選びバランス調整を行った。
脈の流れは、季節によっても変わりにくく、一時的には調整できるが、
継続的(自分の中で自然に)整えるには個人差がある。全身調整と同時
に肩こりを和らげる治療も行い、ストレス、不快感の緩和処置を行う。
【 経 過 】
本患者さんは多量の薬も服用しているため、治療目標として量を減らすことができるようにも術を施しています。
8回目の治療後から、睡眠薬の服用なしで眠れるようになりました。
現在も治療継続中でありますが、身体の変化に本人も『だいぶん気分が落ち着く』と感じられるようになったと言っています。